ニホンミツバチの群れの入手方法は、野生のニホンミツバチの分蜂群れを巣箱に誘引するのが一般的です。
ニホンミツバチの群れを入手する方法としては、次の3つがあります。
野生のニホンミツバチの分蜂群れを巣箱に誘引するのが一般的です。野生のニホンミツバチは、自然豊かな山間部だけでなく、平野部や都市部にも生息しています。空の巣箱を設置しておくと、そこにニホンミツバチがやってきて入居することがあります。
群れの購入は一般的ではありません。ニホンミツバチの群れの繁殖・販売を行う業者がほとんど存在しないことも理由の1つです。購入する場合、5万円前後の価格となります。
お墓や、民家の床下などにできた野生の巣を巣箱に移すこともできますが、熟練者でないと難しいです。
分蜂群れを誘引し、巣箱に住み着かせることはそう簡単ではありません。このため、キンリョウヘンという蘭が誘引に利用されます。
キンリョウヘンの花がニホンミツバチを誘引することが知られています。働き蜂だけでなく、雄蜂や女王蜂もキンリョウヘンに誘引されます。
分蜂した群れや、元の巣から引越しする群れの誘引に利用することができます。
キンリョウヘンがニホンミツバチを誘引することは広く知られており、多くの愛好家が空の巣箱の横にキンリョウヘンを置いています。
キンリョウヘンの花に含まれる2つの物質がニホンミツバチを誘引することが発見され、論文が出ています。
その研究結果に基づき、キンリョウヘンの誘引成分を化学的に合成した待ち箱ルアーという製品が開発され、広く利用されています。
待ち箱ルアーは芳香剤のように、開封して巣箱に取り付けるだけで利用ができる製品です。
キンリョウヘンの花を育てるか、待ち箱ルアーを購入してニホンミツバチを誘引することができます。
"分蜂マップ"というサイトには、日本中からニホンミツバチの捕獲報告が寄せられます。
報告には、どのように捕獲したかを記載します。90%の報告に、キンリョウヘンか、その代替製品の待ち箱ルアーが使われています。
・キンリョウヘンを利用 45%
・待ち箱ルアーを利用 45%
・どちらも利用せず 10 %
キンリョウヘンと、待ち箱ルアーが広く普及していることが分かります。
群れの入手方法として、野生の巣を巣箱に移して飼育する方法もあります。ニホンミツバチは、木の中やお墓、民家の床下などに巣を作ります。
蜂駆除業者に駆除されることも多い一方、このような群れを巣箱に移して飼育することもできます。巣箱に移す際に、ハチミツが10kgほど採れることもあります。
次の動画では、野生のニホンミツバチの巣を巣箱に移す様子を紹介しています。